星・雪・きらめき 緑の里 なよろ


第1回懇話会会議録(平成20年2月4日)

「第1回自治基本条例市民懇話会」を開催しました

  • 日時:平成20年2月4日 月曜日 18時30分から20時00分
  • 会場:市民会館3階会議室
  • 内容
    1. 委嘱状交付
    2. 市長あいさつ
    3. 委員紹介
    4. 会長・副会長選出
    5. 会長・副会長あいさつ
    6. 議事
      1. 自治基本条例制定に至る経過と一般的な考え方について
      2. 道内市町村の制定状況について
      3. 道内市町村制定条例の項目比較
      4. 懇話会の進め方(案)について
      5. 制定に向けたスケジュール(案)について
      6. 今後の懇話会開催に向けて
    7. 第2回懇話会について
      • 開催日時
      • 検討事項等

市長あいさつ

市長挨拶の様子の写真
夜分、またこのところ名寄らしい寒さが続いているなかお越しいただき、そして、ただいまは自治基本条例の市民懇話会の委員としてご委嘱をさせていただきました。本当にありがとうございます。
名寄市の行政活動につきましては、今日、ご出席の皆様方には日頃から大変ご支援をいただいたり、あるいはご指導いただいたり、ご協力をいただいていることに厚くお礼申し上げます。
平成12年に地方分権一括法が施行になりまして、国と地方の関係が法的に対等の関係になりました。私どももこれからは自己責任で自己決定できると張り切って、いろいろな行政活動に取り組んでまいりましたけれども、当時の考え方がなかなか権限と財源が一緒に移行してまいりませんで苦悩を続けている現状にあります。
しかし、そうしたなかであっても分権時代における地方の行政というものは、大勢の市民の皆さんが積極的に参加いただく仕組みをつくって、市民の皆さんとまちづくりをしていくという時代に確実に入っていると思っています。
全道でも、自治基本条例でありますとか、あるいは市民の行政に参加を促す参加条例ですとか、いろいろな仕組みが作られていますが、私どもも平成18年に合併をいたしました際にも、これからの地方における行政というものは、市民の皆さんの協力、参加をいただいて、しっかりと情報も提供しながら、苦しいときは苦しいなりに、あるいは調子が良いときには調子が良いようにということも含めて、まちづくりをしていかなければならないと、このように心に秘めて新市の建設計画づくり、そして総合計画づくりを進めてまいりました。それらの取り組みと同様に自治基本条例の制定にあたりましても、単なる市の担当者が条文を起案して、これでいかがでしょうかということでは市民一体のものにならないということで、まずは職員に自治基本条例というのは何を目的とするものなのか、そういう勉強会をほぼ1年間、今日はアドバイザーとしてご出席いただいております浅野先生にお願いして続けてまいりました。
そういうことを土台にしながら、懇話会では今度は市民の皆さんのいろいろな思いやまちづくりに対する仕組みなどについて、ご提言をいただければとこのように思っているところでございます。
場合によっては、日頃耳にしないようなまちづくりの専門的なお話等が出るのかもしれませんけれども、これも新しい合併後の自治体を作っていくという、協働でそういうものを作り上げていくという重要性、必要性に委員の皆さん方のご理解をいただければ、この仕組みづくり、条例作りがうまくいくのではないかと、このように思っているところでございます。
ぜひ皆様方のお知恵をそしてご意見をいただきながら、この懇話会でふさわしい条例の形作りをしていただきますようにお願いを申し上げたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

委員紹介

写真 委嘱状交付
  • 会長:白井 暢明(地域特性に識見を有する者)
  • 副会長:尾矢 直紀(地域特性に識見を有する者)
  • 委員
    • 川瀨 満(公募)
    • 伊東 和江(地域特性に識見を有する者)
    • 大野 洋子(地域特性に識見を有する者)
    • 櫻庭 大(地域特性に識見を有する者)
    • 杉浦 隆利(地域特性に識見を有する者)
    • 竹部 裕二(地域特性に識見を有する者)
    • 中村 洋子(地域特性に識見を有する者)
    • 根木 実※実は旧字体(公募)
    • 藤田 健慈(公募)
    • 山崎 博俊(地域特性に識見を有する者)
    • 山崎 眞由美(地域特性に識見を有する者)
  • アドバイザー:浅野 一弘(札幌大学法学部准教授)

自治基本条例制定に至る経過について

旧風連町と旧名寄市が合併後の新市のまちづくりを進めていくための基本方針などを平成16年に新市建設計画として策定しました。この新市建設計画は、2市町の速やかな一体化を促進し、地域の均衡ある発展と住民福祉の向上を図るための方策を示したものです。
そのなかに、5つの新市のまちづくりの基本方向が掲げられていますが、その一つである「市民が主役の『参画と協働でつくるまちづくり』を目指し、自治基本条例(仮称)を制定して、地域の運営が自立的に営まれる新しい自治の姿の追求していくことが示されました。
平成18年に策定された新名寄市総合計画では、新市建設計画をふまえて、名寄市が目指すまちの将来像を示すとともにその実現にむけて具体的な施策が明らかにされています。
総合計画の基本目標の一つとして、まちづくりの主役は市民であり、「市民と行政の協働によるまちづくり」を進めることが何よりも重要であることが示されています。
そのためには、市民がまちづくりに参加できる機会を広げ、市民と行政が一体となったまちづくりを進めていかなければなりません。そのまちづくりの理念や仕組を定める自治基本条例を制定することとしています。

第1回 自治基本条例市民懇話会 会議録(要旨)

  • 日時:平成20年2月4日 月曜日 午後6時30分から午後8時
  • 会場:名寄市民会館 33号室
  • 内容
    1. 委嘱状交付:島市長から各各員に委嘱状を交付
    2. 市長あいさつ:上記に掲載
    3. 委員紹介:事務局より各委員を紹介
    4. 会長・副会長選出:会長に白井暢明委員、副会長に尾矢直紀委員を選出
    5. 会長あいさつ
    6. 議事
    7. 第2回懇話会について

会長あいさつ

会長の写真
皆さん、こんばんは。白井と申します。
2年前に名寄市立大学が発足したときにこちらに来ました。
名寄市民になって、2年とまだ短い期間であります。この懇話会は、自治基本条例について検討するということで大変重要な、責任を持っていると思っておりましたが、さらに会長ということで大変なことを仰せつかりまして緊張しております。
私はまだ2年しかおりませんので、ここにいらっしゃる皆さんに比べると、まだ名寄のことについては良く知らないわけですが、ぜひ皆さんといろいろなことについて話し合い、実りある会議にしていきたいと思います。よろしくお願いします。

議事

【会長】
議事を進めさせていただきますが、今日は第1回目ということですので、中身の検討に入るというよりは、この懇話会をどういう考え方で進めていくか、自治基本条例というのは一体どういうものなのか、そしてこの会が今後どのようなスケジュールで進むのかというようなことについて共通の理解に立つための会になればと思います。
事務局から説明をいただきたいと思います。
(1)自治基本条例制定に至る経過と一般的な考え方について
議案により事務局から説明
【会長】
今の説明について、委員の皆さんから何かご質問なり、ご意見がありましたら発言をお願いします。
内容ですが、最後に全体とおしてお聞きしたいと思いますので、次に進みたいと思います。
(2)道内市町村の制定状況について
議事の様子の写真
事務局から資料1について説明
【会長】
この点について何かご質問ありませんでしょうか。わからない点があれば、どんどん質問して確認していただければと思います。
【委員】
基本条例と参加条例の役割について相違は。
【事務局】
双方ともまちづくりを進めて行くと読めますが、自治基本条例は、まちづくりや自治体の運営について基本的な方針、進め方を明らかにしています。
市民参加条例については、どのように市民が参加できる環境を作るか、あるいは市民が参加できる制度などを明らかにして、市民参加のまちづくりを進めていこうとするもので、市民参加限定版と捉えています。
【委員】
今、参加条例の例を挙げて説明したということは、この懇話会において話し合いの結果で、基本条例まで踏み込まないで、市民参加に限定した条例で十分じゃないかということになれば、それもあるという意味で紹介されたのでしょうか。
事務局:一般的に自治基本条例と考えられる条例の名称は、自治基本条例、まちづくり条例、まちづくり基本条例など自治体によって様々です。同様に、参加条例についても、市民参加条例、まちづくり参加条例など様々です。そのような名称を用いている条例のなかで、自治基本条例と市民参加条例の相違をお伝えしたかったということで説明させていただきました。名寄市が制定を目指しているのは自治基本条例です。
【会長】
自治基本条例、まちづくり条例というものと旭川市のような参加条例というものの違いについて説明されましたが、旭川市には情報公開条例があって、市民参加条例がある。それをあわせると自治基本条例の骨格になるというようなイメージでしょうか。
今、市で考えているのは自治基本条例ということで、自治基本条例とは、理念とか、それに基づいた制度とかが含まれている、包括的なものが自治基本条例のイメージかなと思っています。そのなかで、市民参加条例というのは、ちょっと限定したものなのかなと思っています。
また条例の名称についても、自治基本条例だとか、まちづくり条例だとか、どういった名称がふさわしいのかということも、この懇話会で検討していくことになると思っています。
【委員】
今、他の自治体例について説明がありましたが、名寄市でもこういった考え方でこれまでやってきたのではないでしょうか。今なぜこういった検討をしなければならないのか。今までなかったのでしょうか。
【事務局】
これまで協働のまちづくり、市民参加、情報共有に取り組みながら、市は運営されてきたと思います。ただ全体として体系化して文章化したものはありませんでした。
たとえば、協働のまちづくりと言われますが、その協働のまちづくりをどうやって進めていくのかというルールが今まではっきりしていなかった。また情報共有を進めようといったときに情報公開条例はありますが、それを市民の皆さんと行政が、あるいは企業の皆さんとどういうふうに使っていくんだというところまでは整理されていません。委員の発言にありましたように「今までやってきただろう」ということを皆さんと再確認していただいて、それを条文として文章にしていこうということで、この懇話会の場はそういった再確認の場であり、あるいはこういった仕組みが足りないというような議論もしていただければと思っています。
【委員】
資料1の表内の網掛けについて説明をお願いします。
事務局:
条文として定められている[目的]を資料として添付した自治体を網掛けしています。
(3)道内市町村制定条例の項目比較
事務局から資料2について説明
【会長】
他の自治体の条例がどんな構成、どんな形になっているかということが記載されているという参考資料です。他の自治体の条例は似たような構造を持っているということが、おわかりになると思いますし、先ほどお話にあった自治基本条例と参加条例の違いがわかるかなと思います。
参考までにお聞きしますが、この資料の項目として挙げられているなかで現在、名寄市で制定されている関連した条例ですね。たとえば情報公開条例だとか行政手続条例ですね、こういったものを教えてください。
【事務局】
現在の名寄市の条例は合併した日付で新しく生まれ変わった形になっていまして、この資料に関連するものとしては情報公開条例、個人情報保護条例、行政手続条例が制定されています。
【会長】
自治基本条例をこれから考えるときに条例の内容に情報公開、行政手続きといった内容が入ってくることを考えると、すでに今ある条例との整合性といったこともふまえて考えていくことも必要になると思います。そのためにも関連する情報を示していただければと思います。
委員の皆さんからご質問、ご意見がありますでしょうか。
【委員】
今、条例の話がでましたけれど、憲法のようなものを作るんですよね。条例というものは法のようなものですよね。そのうえで「まちの憲法」を作ろうとするのであれば、どういった条例が今あるのかというのを示していただくことが必要であると思います。それと総合計画なんですが、本来であればこの条例があって、総合計画ができるというのが通常の流れかと思うのですが、名寄市では新たな総合計画が出来上がっています。その総合計画と基本条例に不整合が出てくると思いませんが、総合計画を皆さんで確認、共有できる環境が必要かなと思います。
【会長】
総合計画の共有が必要とのご意見でした。その通りだと思いますので、概略でも結構かと思いますが準備をお願いしたいと思います。他にご意見、ご質問ありませんでしょうか。
こうして話をしていると、だんだんイメージができてくるのではないかと思いますが、もう一つの希望ですが、ニセコ町だとかの制定されている条例を読んでいただくと、さらに理解も深まると思いますので、そういった資料を用意していただければと思います。
(4)懇話会の進め方(案)について
議案により事務局から説明
【会長】
まず、最初は懇話会で話し合っていく内容というか、テーマというか、どういう進め方をしていくかということについて事務局の案として説明されました。
この順番を見てみますと、条例案の中身と言いますか、全体構成が見えるのではないかということが1点。それから2点目として議会と懇話会の関係については、議会は議会としての基本条例という動きがあるようですから、これは我々との議論とも関ってくると思います。それから3点目ですが、大事な点で、この懇話会の目的は、名寄市の自治基本条例はどういう条例であるべきかという「あり方」について提言するということで、条文を作るということではないということですね。条文は事務局のほうで、この懇話会の考え方を生かして作っていくということですね。もう一つ大事なことは、事務局で考えた条文が私たちの考え方と合致しているかどうか、それを精査するというか検討する機会があるということ。
私たちは提言したから、あとは事務局でということではなくて、この条文を作る過程で検証することができるということは大事だと思っています。それと今後のスケジュールの関係ですが、何か考えがあれば事務局から願いします。
【事務局】
懇話会の開催は月1回程度と考えています。
【会長】
我々がこの会で行うのは「条例のあり方」を検討すること、基本的にはそれぞれの項目について、こういったことを書いたらということをまとめていく。そして最終的に条文化するのは事務局で、その過程で確認していく機会があるということかと思います。
【委員】
提案があります。自治基本条例というのは本当のことを言えば、名寄市民全員が論議を、もっと言えば、市民全員が内容を理解していなければならないというものだと思いますが、それは不可能だということで、こういった懇話会が必要になると思います。多くの市民に内容をわかっていただくためにも、できるだけの情報公開が必要だと思います。そのためには市の広報、インターネットなど、ここで行われた議論が市民に広く伝わるようなシステムをぜひ考えていただきたいと思います。
【会長】
この会の議論を公開するということについてよろしいですね。
【事務局】
この会議については、事前に日程をお知らせして市民のかたに傍聴もしてもらおう、それから会議の内容については市のホームページなどで周知していこうと考えています。
【委員】
市の広報を見ますと難しいこと、わかりにくい内容も多いと思っていますので、これから検討する条例は市民にとってわかりやすい、名寄らしいものになれば良いと思っています。
【会長】
市民全体のものにするための手法について考えはありませんか。たとえばワークショップだとか市民の意見を聴く機会のようなことは考えていませんか。
【事務局】
広く市民に知らせる取り組みの先頭にこの懇話会がなっていただければと思っておりまして、会長からワークショップといった意見をいただきましたが、講演会あるいはシンポジウムなども含めて、どのような取り組みが望ましいか、あるいはその時機などもこの懇話会の議論になればと思っています。
(5)制定に向けたスケジュール(案)について
議事の様子の写真
事務局から当日配布資料について説明
【委員】
基本的なことですが、条例制定までの流れですが、ここの議論のまとめをもとに条文化され、それを議会に提案し、そこで承認されれば条例化されるということなんでしょうか。
【事務局】
懇話会の検討をもとに条文化し、懇話会、市の機関会議さらには市民の意見をとりまとめ、市長が議会に提案し、可決されれば条例が制定されるという流れになります。
【会長】
この会の任期が来年3月までで3月に提言するとしたら、条例提案というのは現実的にはどういった時期になるのでしょうか。
【事務局】
名寄市のまちづくりの基本の条例ですから議会に提出して即決ということにはならないと考えています。3月、6月、9月、12月と年4回定例議会が開かれますが、平成21年の4月から基本条例を施行するということになりますと平成20年12月の議会に提案しないと総務文教常任委員会に付託されて審議されるということになりますので、12月の早いうちにまとめあがって条例案というものが出来ていないと来年の4月に間に合わない。ただ基本となる条例ですので拙速にということにはなりませんので、懇話会の十分な議論を踏まえたいと考えています。一応、努力目標としては年内にまとめられればと思っています。
(6)今後の懇話会開催に向けて
今後の懇話会開催に向けて、委員からの希望、要望について発言をお願いする。
(1)開催日程について
  • 夜間の開催が望ましい。
  • 月曜日は除いてほしい。
  • 金曜日は除いてほしい。
  • 週の前半がのぞましい。
以上の発言をふまえ、火曜日か水曜日、できれば水曜日を原則として日程を調整することとする。
次回の開催を2月27日 水曜日午後6時30分からとする。
(2)その他
  • 次の会議をスムーズに進めるためにも議事のまとめを事前に送っていただきたいと希望します。
  • 次回の資料は基本条例とはどういったものかといった資料を送っていただけると思うのですが、今日説明された例はすべて道内の自治体のものなので、道外の代表的な例も加えていただければと思います。

第2回懇話会について

  1. 開催日時 2月27日 水曜日午後6時30分
  2. 検討事項等
【事務局】
次回は、自治基本条例について共通理解を深めることを目的に懇話会の浅野一弘アドバイザーから「自治基本条例の意義」といったお話をお聴きしたいと考えています。
【会長】
その後、目的、理念なども話し合えればと思います。

懇話会閉会に際して

【会長】
この懇話会は基本条例というたいへん重要な会ということで、1年間しかないということですが、作る以上は名寄ならではの他の自治体のまねをするのではなく、名寄らしいものになればと思っています。皆さんといっしょに勉強しながら進めたいと思います。よろしくお願いします。今日はご苦労様でした。
(以上)

次回以降の提供資料

  1. 関連すると思われる市条例の情報
  2. 市で制定されている条例の情報
  3. 総合計画
  4. 他自治体の制定条例
  5. 道外の代表例

お問い合せ・担当窓口

総合政策部 地域課題担当

  • 住所:北海道名寄市大通南1丁目
  • 電話番号:01654-3-2111
  • ファクシミリ:01654-2-5644
  • メール:ny-sousei@city.nayoro.lg.jp