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第6回懇話会会議録(平成20年5月26日)

第6回 自治基本条例市民懇話会 会議録(要旨)

  • 日時:平成20年5月26日 月曜日 午後6時30分から午後7時50分
  • 会場:雪あかり館
  • 内容
    1. 会長あいさつ
    2. 議事
      1. 「前文」について
      2. 条例の骨格(柱となる項目)について
        1. 基本理念・原則について
        2. 情報共有について
        3. 住民参加について
    3. 3.その他
      1. 第7回懇話会の開催日程と検討事項
      2. その他

議事

(1)第5回懇話会の意見交換から

会議の進め方について
【会長】
今日の内容ですが、まず第一に前回示しました前文(素案)について、各委員からの意見をふまえて修正したものを第一次修正案としていますので意見をいただきたいと思います。次に条例の骨格について基本理念・原則と情報共有・市民参加それに連携と協力(協働)を入れるかどうかがありますが、三つの項目が柱になると思います。その柱の内容について検討したいと思います。

2.議事

1 「前文」について

【会長】
前回意見交換をした前文について、2点修正しています。
一つは、「盆地特有の寒暖差の大きい気候は」を「盆地特有の気候は」としました。
次に「市民が持つ創造性や知識、感性を信頼し」を「感性を尊重し」と改めています。
最初の三行については、そのまま残しています。改めた点を含めて全体的に何か気付いた点があれば、意見をお願いします。
【委員】
5行目に自然と共生するまち、人に優しいまち、6行目に心豊かに暮らせるまち、福祉と教育のまち、8行目の平和に寄与するまちと「まち」という言葉がでてきますが、たとえば自然と共生するまち、すなわち人に優しいまちと考えるのか、少し解釈が難しく感じます。
【会長】
共生するまちは「環境」、優しいまちは「福祉」というイメージで並列に考えています。また安心してが「安全」心豊かにが「福祉」のイメージです。
【委員】
「まち」について、少し整理ができれば良いと思います。
たとえば、「自然と共生する人に優しいまち」で「環境」を表し、次のところで「福祉」を表してはどうかと思います。
【会長】
あいまいなところもあると思いますので、再考してみたいと思います。

2 条例の骨格(柱となる項目)について

(1)基本理念・原則について
【会長】
第2段落に「私たち市民ひとりひとりが地方自治の本質を理解し、まちづくりの主体は市民であることを自覚して主体的・能動的にまちづくりに参加することが大切です。」とまちづくりの基本理念を示しています。
まちづくりの理念とは、地方自治の理念と言い換えることもできますが、自分たちの地域のことは自分たちで考えて、自分たちが決めて自分たちが行動する。そのことを「まちづくりの主体は市民である」と言っています。わかりやすい表現ではないかもしれませんが、市民が主権者であるということと市民が市長や議員を選びますが選ぶだけではなく、常にまちづくりの主体であるということです。
そのためには、どうしたら良いか。原則として情報共有、住民参加の仕組みが大切である。理念でいうと自分たちのまちを自分たちが主体的に作っていくということだと思います。
基本理念について
前文で示しているほかに項目として改めて理念を明らかにするべきか。市民がまちづくりの主体ということが、この前文で解るか、意見をいただきたいと思います。
こうした当たり前のことをわざわざなぜ言わなければいけないのかというと、今まで市長、議長を選んでしまうと後は任せてしまって、まちづくりをどのように進めていくかということが行政と議会で決まっていた。それではそこに暮らす住民の意思、住民の主体性を含めて住民自治という点からみると、まちづくり、地域づくりはできないのではないか。地方自治の本質とずれているのではないか。あたりまえのことを確認しようということだと思います。
【委員】
前文で理念を定義してしまえば、繰り返して定めることはないと思います。
【会長】
前文で「まちづくりの主体は市民である」と理念を語ったということで、理念もこの言葉で良いかということもありますが、繰り返し明らかにする必要がないか、ほかの委員の意見もお聞きしたいと思います。
【委員】
他市の条例を読んでみると理念を一言で表わすことができないので、より具体的に示そうとしているように思います。
【会長】
「まちづくりの主体は市民である」という一言で理解できるかということについて意見をいただければと思います。少しわかりづらい表現ではないかとも思えます。
自治というのは、自分たちの地域のことを自分たちで考えて、自分たちが決定して自分たちで行動するという表現を入れたほうがわかりやすいのではないかと思います。
前文で理念として表わしている「市民が主体のまちづくり」の表現を変えるか、改め理念の項目を付け加えるか、意見をいただきたいと思います。
【委員】
簡潔でわかりやすいことが望ましいと思いますが、文章を短くすることによって意図するところの輪郭があいまいになっては逆効果だと思います。その兼ね合いが難しいと思っています。前文案には、これまでの懇話会での意見がまとめられていますが、その内容について具体的に示すことも良いと思います。
【会長】
「市民が主体のまちづくり」と書いて、今まではどうだったのかということを補足しても良いのではないかと思う一方、今までのことを書いてもあまり意味がないとも思っています。自分たちのまちのことを自分たちで考えて決める」ということを「市民が主体のまちづくり」という一言で示すか、あるいは補足するかという点について、前文も含めて理念の表わし方について課題としてこれからも考えていきたいと思います。
定義の必要性について
その基本理念を実現するために必要な原則を明らかにする。その原則として「情報共有」と「住民参加」が必要であろうということになるかと思いますが、その前に定義の必要性について意見交換をさせていただきたいと思います。
他市の例では、条例を定める目的、理念とともに定義が項目として規定されているところが多く見受けられます。
「市民とは」「まちづくりとは」といった条例の中で使う言葉、「市民が主体のまちづくり」で言うと「市民」「まちづくり」について、皆さんが同じ意味、イメージで捉えることができるか捉えられないとすれば定義が必要になるかという点について意見をいただきたいと思います。
【委員】
「市民」というと住民登録をしている人と捉えることが多いと思います。「市民」と「行政」と「議会」が大きなポイントと考えると、それぞれ定義したほうが良いと思います。
【会長】
市長、議会、議員の定義については、はっきりしていると思いますので、今後の項目としてそれぞれ検討したいと思っています。「市民」については、定義しないと困ることがでてくるかという観点から考えていただくとどうでしょうか。
【委員】
「市民」の定義はあまり固く考えなくても良いのではないか。たとえば住民投票を実施しようとするときに投票に関する要件を考えれば良いと思います。
【委員】
まちづくりには様々な活動があると思います。そうした具体的な場面を想定し、市の支援を受けたいと申し出たときに住民登録がないことで支援が受けづらいというようなことは避けたほうが望ましいと思います。不利益になってはいけない。そのために定義があったほうが良いのかあいまいにしておいたほうが良いのか難しいと思っています。
【委員】
「市民」を一般的に住民登録している人とイメージしてしまうがために、まちづくりに参加する人に不利益が生じるなら定義したほうが良いと思いますが、「まちづくり」の場合は広い意味があると思うし、定義してしまうと限定してしまう可能性があり、不利益がでてくることがあるのではないかと思います。
【委員】
自治基本条例が最高規範の条例であるなら、何らかの定義は必要だと思います。
【会長】
「市民」に関しては何らかの表現が必要ではないか、「まちづくり」に関しては定義で縛ることはないのではないかという委員共通のイメージだと思います。
今日のこれまでの議論では、理念については継続的に考えるということと最高法規であるなら定義も理念も明らかにしたほうが良いということ。理念とは何かというと簡単な表現で良いのか今後も考えていきましょう。ということだと整理をさせていただきます。
条例の位置づけについて
次に「条例の位置づけ」ですが、他市の例では最初に最高規範と掲げる例もあれば、最後のまとめとして定めているところもあります。どちらが好ましいでしょうか。
条例の位置づけについても大事なことなので、最初に示したほうが良いと思いますが、条例の見直しについても表わすべきと考えると最後のまとめにしたほうが良いのではと思っています。
原則について
理念を実現するための原則ですが、情報共有、住民参加が柱になると思います。その整理のしかたについて意見をお聞きしたいと思います。
【委員】
住民参加を進めるためには情報共有が必要、情報共有がされないと参加ができないということだと思います。
【会長】
住民参加のためには情報共有が欠かせないということだと思いますが、情報共有は住民参加だけのためでもないという整理の仕方もあると思います。
情報共有については、名寄市の情報公開条例(第2回懇話会配付資料)にも目を通してもらって考えていきたいと思います。
【委員】
市が要求されたものを公開するのではなく、持っている情報を積極的に公開していく姿勢が大事だと思います。その情報公開、共有があって住民参加に繋がると思います。
【会長】
情報共有、住民参加については、どこまで具体的に盛り込むかを次回の議論で行いたいと思います。

3.その他

(1)PR用説明資料について

【会長】
事務局で考えたPR用の説明資料、素材ということですが気が付いた点があれば発言をお願いします。
【意見】
  • 市民が主役と書いてありますが、今までは主役ではなく脇役だったのか、少し工夫が必要だと思います。
  • 条例が制定されると何が変わるか、直接的な答えになっていないと思います。
  • 今までは、どうだったのか、条例ができるとこう変わるということが示されると良いと思います。 このことは、条例を検討する際にも注意すべき点だと思います。

(2)次回の日程について

第7回懇話会の日程を6月18日 水曜日午後6時30分、同会場で開催することとして懇話会 を終了した。

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